2018年から続くパートナーシップ
- 配信サービス開始当初からのお付き合い
- 開発と運用の両面をサポート
- サービスの維持・向上に欠かせない存在に
BlendVisionの導入効果
- オペレーションの負荷が大幅に軽減
- スタッフ2名での運用が可能に
- 配信本数の増加により視聴者数も増加
BlendVisionの魅力
- 大量の同時アクセスに耐える安定性
- 迅速なテクニカルサポート
- お客様の声を反映したアップデート
オンラインライブ配信システムの新規立ち上げから、配信オペレーション等の運用サポート、さらに配信ビジネスの今と未来に貢献するパートナーとして。2018年から現在に至るまで、KKCompanyは技術的な支援を通じて「uP!!!」のサービスを支えてきました。二人三脚で配信サービスを維持・向上させてきた過去、「BlendVision」の導入により新たな局面を迎えた現在、そして、これからの展望について、KDDI株式会社 事業創造本部 LXサービス企画部 サービス企画2G グループリーダーの藤田哲史さんと五十嵐亮裕さんにお話をうかがいました。
音楽や演劇など厳選コンテンツを配信。KDDIの提供するオンラインライブサービス「uP!!!」。
「uP!!!」のサービス内容について教えてください。
事業創造本部 LXサービス企画部 サービス企画2G 五十嵐亮裕さん(以下、五十嵐):
「uP!!!」は、もともと2013年にauスマートパス会員向けの特典サービスとして始まりました。その後、2018年に独自の有料会員サービスへと路線を変更し、この時にサービスの一環としてライブ映像配信がスタート。その後、何度かサービス内容の見直しなどを行いつつ、2022年から有料配信に一本化し、現在は広く一般のお客様に様々なライブ映像をお楽しみいただけるサービスとして展開しています。
事業創造本部 LXサービス企画部 サービス企画2G 藤田哲史さん(以下、藤田)
基本的には“ここでしか見られない”独占コンテンツが中心で、音楽ライブや演劇など、特定のジャンルに偏ることなく幅広いコンテンツをラインナップしています。
ゼロスタートでライブ映像配信サービスを構築。 開発から運用まで、二人三脚でサポート。
御社とKKCompanyは2018年以来のお付き合いとなりますが、パートナーとして弊社を選ばれたのはなぜでしょうか?
五十嵐:
あらたにライブ映像配信サービスをスタートさせることは決まったものの、「どうやったらライブ配信やアーカイブ配信の仕組みが作れるのか?」というところに関しては経験や知見もなく、まったく白紙の状態。そのような状況で3社に相談したのですが、開発期間は3~4か月ほどで予算も限られていた中、KKCompanyのご提案が最も私どもの要望に見合っていたのでパートナーとして選ばせていただきました。
ほぼゼロからのスタートだったわけですね。
五十嵐:
そうですね。当時はまだ今のような配信プラットフォームがほとんどなかった時代ですので、一つひとつご提案いただきながら、検討と開発・実装を進めていきました。映像の組み込みや送出、会員認証システムとの連携などのシステム面をはじめ、配信オペレーションや「視聴者のみなさんに満足いただける画質や音質は?」といった細かな部分なども一からご提案いただき助かりました。
さらにサービス開始後も、継続して配信オペレーションや技術面でサポートをご提供いただきました。当時はまだライブ映像配信はサービス全体のごく一部でしかありませんでしたので、配信は1か月に1本程度。配信のたびにKKCompanyのエンジニアさんと連携しながら、文字通り二人三脚で運用してまいりました。
有料ライブ配信を「uP!!!」の柱に。サービス拡大に向けて「BlendVision」を導入。
そのような流れの中で、やがて配信システムをBlendVisionへ切り替えることになったわけですが、その経緯や背景は?
五十嵐:
2020年の後半あたりから、「uP!!!」のサービスをライブ映像配信主体にしようという方針転換があり、それに応じてオペレーションの負荷が大きくなっていきました。エンジニアさんとの連携はうまくいっていたものの、多い時には1か月に7~8本の配信を実施するとなると手作業では限界があります。ほかにも配信本数の制限などの課題もあり「どうにかならないだろうか?」と相談したところ、パッケージ化された配信プラットフォーム「BlendVision」をご提案いただき、システム移行を始めました。
システム移行に当たっては、他の配信プラットフォームも検討したのでしょうか?
五十嵐:
いくつかの配信プラットフォームを調査しましたが、全面的なシステム移行となると費用的な壁もあります。そのあたりもご相談しつつ、まずは試験的に旧システムとBlendVisionを並行して配信を行い、その後、結果的に問題もなかったため、BlendVisionへの全面移行を決定しました。
より少ない作業負荷で、より多くのコンテンツを配信。 「BlendVision」がビジネスの維持と進化に貢献。
BlendVisionを導入したことで、どのような変化が生まれましたか?
五十嵐:
作業負荷が格段に減りましたね。以前は配信のたびにエンジニアさんに連絡し、スケジュールの共有や各種設定などを逐一お願いしていたのですが、BlendVisionに切り替えたことでそういったやり取りはほぼなくなりました。PCのブラウザで専用のCMSにアクセスすれば各種設定ができるので、日常的なオペレーションはほぼすべて社内で完結します。単発の配信であれば2名の配信スタッフで問題なく運用できています。費用の面でも、エンジニアさんへの依頼が減った分、ランニングコストを圧縮することができました。
約1年の運用を経て、BlendVisionの品質や機能性についてどのような感想をお持ちですか?
五十嵐:
同時に大量アクセスがあっても映像や音声が途切れることがない。これは非常に大きな魅力です。配信サービスにとって「問題なく見られる」ということは、当たり前のことでありながら、なかなか困難なことでもあります。その点、BlendVisionは非常に安定していて、同時接続数2~3万という規模の配信でも「見られない」という事態は一度も起こっていません。KKCompanyは、本国の台湾でもご自身でも配信サービスを展開されていますので、そういった経験がBlendVisionにも活かされているのではないでしょうか。
使い勝手についてはいかがですか?
五十嵐:
非常にわかりやすいシステムですね。「配信者のことを考えて作られているな」と感じます。「生配信後は、アーカイブ配信の設定が必要になるだろう」といった配慮がインターフェイスなどにも反映されていますし、各種設定も画面を見ながら直感的に操作すればだいたいなんとかなります。このあたりについても、配信に関する経験を豊富に持っているからなのでしょう。
視聴者さんの反応やビジネス面の影響はいかがですか?
藤田:
BlendVisionに切り替えたことで配信できるコンテンツ数が増えた分、視聴者数は順調に増えています。視聴者数が増えると、それに応じて不具合も増えることが多いのですが、大規模な配信トラブルが発生することもなく、比較的落ち着いた状況を維持できています。
ビジネス面に関しても、今のシステムがなかったら、ここまでコンテンツの数を増やせず、もしかしたら配信サービスの継続すら難しくなっていたかもしれません。そういう意味でもBlendVisionは、「uP!!!」にとって欠かせない存在と言えます。
BlendVision導入後のサポートに関してはいかがですか?
五十嵐:
問い合わせや相談に対するレスポンスが非常に早いですね。そのことは、旧システムの時から現在まで常々感じています。
たとえばお客様から「うまく見られない」というお問い合わせがあった際は、エンジニアさんに連絡して不具合を検証しつつ対応策を検討するのですが、「どういう原因が考えられるのか?」「なんらかの方法で不具合を回避することはできないか?」といった情報をすぐに提供していただけるので、お客様にもいち早く回答することができます。
KKCompanyは台湾の企業ですが、コミュニケーションはすべて日本語。言語的な壁を意識したことはまったくないです。
「配信だからこその価値」を生み出すために。 今まで以上に“前のめり”なパートナーシップを。
「uP!!!」の今後についてお聞かせください。
藤田:
コロナ禍が落ち着いてリアルエンターテイメントが回復する中で、ただ配信すればいいという時代は終わったのではないかと。これからは「配信ならではの価値」をいかに生み出すか?コンテンツはもちろん、機能的な面でもどのような付加価値を提供できるか?といったことが重要になると考えています。
今後の展開においてKKCompanyに期待することは?
藤田:
システムの開発や運用を通じて何度となく話し合いを重ねてきましたが、現在も継続的に定例会議を実施して、様々な提案をいただいています。また、日々のコミュニケーションの中から細かな要望を吸い上げて、機能の追加や改善につながっていることも多々あります。今後もぜひそういった二人三脚を続ける中で、「uP!!!」のあらたな価値を生み出して行ければと思っています。